某旅行会社で勤務していた友人が「カナダのハワイ」と称したバンクーバー。暑いというのではなく、極寒のイメージのカナダで、比較的温暖だから「ハワイ」と呼んでいました。

　そんなバンクーバーでも、ひと冬に１～３回程度、大雪に見舞われます。大雪警報のとおり、しっかり雪が降り、一晩で数十センチ積もってしまいました。

　ちなみに数日前はこんな感じでした。近くの学校のグラウンドです。

　雪が積もると、翌朝１０時までに家の前の歩道の除雪を行わなければいけません。できていないと、最低２５０ドルの罰金を請求される恐れもあります。

　でも、高齢者の世帯などは除雪ができなかったりします。そんなときに利用できるのが、雪かきボランティア、スノーエンジェルです。

　スノーエンジェルは直訳すると雪の天使。手足を広げて仰向けに寝そべり、その手足を動かすことで作る天使形のことですが、困った人のお手伝いをするということで、雪かきボランティアもスノーエンジェルと呼んでいます。

　利用方法は簡単。ボランティアをしたい人はスノーエンジェルとしてＳｎｏｗ　Ａｎｇｅｌｓ　Ｃａｎａｄａに登録しておきます。一方、利用したい人も同様にウェブサイトに登録しておいて、必要なときに支援をリクエストします。

　登録時に基本になっているのが郵便番号で、近所の困っている人を、ボランティアをしたいという人がお手伝いするというシステムです。運営側がマッチングします。

　またバンクーバー市は独自のウェブサイトもあり、地図上でヘルプを求めている人と、お手伝いできる人の位置を確認できます。

　２４日には気温が上がり、今度は雨が降る予報なので、この雪も数日で消えてしまいそうですが、除雪されていなかったために、転んでケガをするという事態を避けるためにも、スノーエンジェルを頼りにしています！

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