連休に日本に帰り5月5日に北京に戻りました。北京空港では検疫問診表とパスポートを照合するための列ができ、通過するのに通常より15分前後時間がかかった程度で、入国に対し厳しいといった印象はありませんでした。
日本等の未発生地域からの入国に対してはそうした簡易な対応ですが、報道されている通り、メキシコ便の受け入れ停止、メキシコからの入国者に対しては発症症状がなくても1週間の隔離期間を設けるなど厳しい対応をして、国際的に非難もされております。
ただ中国では2003年流行のSARS禍の際に、対応の遅れもあり中国だけで300人強の死者が出た教訓から、現地では、この対応は当然の処置という雰囲気です。
SARS禍の時には、発症者が出た学校・住居・職場等は隔離措置、発症地域から(中国内)他地域に移動する場合は到着地で1週間の隔離等、各地方が保護的な対応を取り、さらに発症してない地域から発症してない地域に移動するにしても、体温検査で熱があると数日隔離される等の措置が取られ、国内の移動もままならない状況でした。
従って今回の措置は中国にしてはまだ穏やかな対応であると個人的には感じます。北京空港では検疫官、入国審査官等はマスクをしてますが、その他はほとんどマスクもしてなく、街中でもまだ騒がれてはいません。
ただ、感染者が出た日本の対応も厳しいようで、もし北京で感染者が出た場合を考えると国内移動も制限されるようなより厳しい対応になるのではと考えられます。
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タグ:新型インフルエンザ
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