1人当たり年間11kgものチョコレートを消費するスイス人ですが、BMI30以上（過度の肥満）が国民の７％程度と、欧米諸国の中ではスマートな国民でもあります。
かといって釈迦力にダイエットをしているわけでもなければ、「～法ダイエットが大流行！」といった話を聞くこともほとんどありません。全ての食料品には、カロリーと栄養素が記載されていたりもしますが、スイス人の健康とダイエットの秘訣は、彼らの気質と生活習慣にあるのではと、10年暮らして感じ始めています。

スイス人は、何しろ早寝早起きです。多くの人が7時台から仕事を始め、遅くとも夜の8時には夕食を終えています。
冬の長いスイスでは、代表的な料理はそのほとんどが煮込み料理で、レトルト食品や出来合いのお惣菜はまだまだ敬遠されがちです。また「週末以外は極力白いパンを食べない」「お茶やお水を多く摂取する」といった昔ながらの習慣を大切にしている人も少なくありません。
日曜日には全ての商店が閉まるというのも、ダイエットに一役かっているのかもしれません。天気の良い週末には、散歩やサイクリングを楽しむ人達で森や川沿いの小道が混み合うほど、運動が生活の一部となっています。
一見不便そうな生活に思えますが、こういった生活習慣こそがスイス人の健康と体型を支えているのではと想う今日この頃です。

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