フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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カッコいい犬! と、言ってはいられない…都会の排泄物問題

カッコいい犬! と、言ってはいられない…都会の排泄物問題

 パリに来て憤慨した事は何ですか?と質問すると、スリに会うよりも頻度の高い「犬の糞を踏む」事ではないでしょうか。


よほどの観光地区以外は、糞やおしっこが頻繁にあります

よほどの観光地区以外は、糞やおしっこが頻繁にあります

 
 私は、これほど糞の多い街を訪れた事が有りません。

「プレタポルテ」という映画をご覧になった事がありますか?
パリが舞台で、俳優たちが糞を踏みまくります。
誰もが認めている「パリの糞」なのであります。

 清掃人も、シャベルや糞とり掃除機付きバイクなどを使って日夜奮闘しているが、追いつかないのです。


日本よりも、大きい犬を飼っている人が多い気がします

日本よりも、大きい犬を飼っている人が多い気がします

 あまりにもマナーが悪いので、罰金制度が出来ました。
ウンチを拾わなかった人は、約180ユーロ/23000円を支払うのです。
 でも、そんなに簡単に減るモノではありませんでした。

 数年前に比べ、犬を飼う人が減少したのと、拾う人もちらほら見られるようになり、少しは歩道の糞も減りました。
でも、未だ飼い主のマナーの悪いのには閉口します。


 家の近所で、何やら口論している人がいました。
近付いてみると、糞を拾わず行こうとしている犬の飼い主を、目撃していた人が「拾っていけ!」と言っても「俺はそんなことしない!」と言い張り、喧嘩しているのでした。

 結局、拾って行かなかったのです。

 フランス人が罰金制度くらいでビクともしないのは分かっていました。

 現行犯を捕まえるのって難しいですよね。
警察も、自分の分野でないと、構っていない様子です。
飼い主も、他人が糞で不幸に有っても、罪悪感を持たないようです。
*マルセイユで糞を踏んで、運悪く滑って転び、怪我をした人もいます。怒り狂ったその女性は、市を相手に裁判を起こしました。


「パリは綺麗な街だけど、膝より下は汚いわね」と、始めてパリを訪れた母が、ポロリと口から出した言葉が忘れられません。


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