避けては通れないTCMと共にある生活
2010.09.26 up
中華系家族に嫁いだ者として、避けて通れないのが、TCM、つまり、Traditional Chinese Medicine=漢方の存在です。
はちみつ漬けされた朝鮮人参のスライスを舐める。微妙な苦みがあります
漢方と言えば、葛根湯、と言えば、悪化してから飲んでも効き目なし、即効性のない民間療法、という偏見しかありませんでした。ところが、シンガポール中、ショッピングモールから公営住宅の小売店まで、あらゆる所でTCMのお店の存在を目にし、この国の人々の生活に深く根付いていることを実感します。
夫の慢性疲労や、風邪を引きやすい体質を嘆いたら、義母が持ってきてくれたのが、写真の朝鮮人参スライス。
また、子供の咳がひどかった時に義母から勧められた「保嬰丹」という薬は、なんと、新生児でも服用することができるそうです。これは、咳だけでなく、子供の癇の虫にも効果があるそうです。日本のひやきおうがんや救命丸などに近いのでしょうか。
中華系の親類や友人、近所の知り合いなどに、家族の体調不良を相談すると、何かしらのTCMを勧められることが多いです。それだけ、シンガポールの中華系の人々の生活に浸透しているんだなあ、と実感します。
TCMの店先には、原型が想像できない乾いた根っこや木の幹のようなものが陳列されていて、独特な匂いを放ち、100年前も1000年前も、こんな風に売られていたのでは、と思えるほど。
エアコンのせいか、コンクリートジャングルのせいか、子供が始終咳をしていて、もはやどんな薬も適切な効果が得られないので、TCMのドクターにかかろうかなあ、と考えているところです。その際は、クリニックの様子などもお伝えできると思います。
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