使用済みのクリスマスツリーはどこに行く?
2011.12.30 up
堂々たるクリスマスツリー(過去記事「世界一美しい」と評判の、元ゴシック教会だった本屋さん」ご参照: http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2009727205530
日本で正月に注連縄を飾るように、オランダの大概の家では、クリスマスツリーを飾ります。近頃は、本物かとみまがう人工クリスマスツリーを買う人も増えてきているものの、森から切り出してきた、本物のクリスマスツリーの人気は今も不動です。
クリスマスツリー回収は子供たちが主役です
お片づけが始まるのは、正月明けなのですが、注連縄と違って、クリスマスツリーは巨大で、家庭ごみとして出すには、なかなか かさ張る代物です。それに せっかくの木材なんですから、なんとかリサイクルすることはできないのでしょうか。
クリスマスツリーの市がたちます。業者さんたちが格闘中
そこで市役所は子供たちの手を借りることになります。
要らなくなった樅の木を、家の前に出しておくと、チームを組んだボランティアの児童たちが、回収に来てくれます。1本あたり大体50セント(日本円で50円~60円)で市役所が買い取ってくれるので、子供たちは、そのお金を集めて、寄附にまわしたり、学校でつかう道具などを購入したりするようです。
あそこにも1本ころがってるから手伝ってくれー
小さくてもお役所公認のもと正式に働いて、お金を稼ぎ、面倒なごみ処理から解放された住民からは感謝され、クリスマスツリーの回収作業は子供たちにとって立派な社会勉強の場でもあります。
回収されたクリスマスツリーは、細かく刻んでバイオガスの燃料にされ、温水プールを温めたりするのに使われます。
環境に優しく、人件費も削減でき、子供たちの社会勉強にもなる、なかなか上手い自治体のやり方です。
クリスマスツリーには”癒し効果”がありそう
レポーター「東畑 るり子」の最近の記事
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