多民族国家のシンガポールですが、国民の8割は中華系。なので、太陰暦の正月、いわゆる、チャイニーズニューイヤーは、最大の年中行事です。
今年の元旦は2月3日。西暦の正月をさらりとかわし、年明けすぐから、あちこちのお店に正月の飾り物やスナックが並び始めました。

元旦からしばらくは、とにかく親戚、友人たちとひたすら集い、ひたすら飲んで食べて喋る、という儀式が繰り広げられるので、そのためのスナック調達は必須です。
中でも、正月スナックの王道は、こちらでは「パイナップルタルト」。実は、シンガポールには、普段からあちこちにペーパークラフトのパイナップルが、あちこちに飾られているのですが、パイナップルの中国語読み「鳳梨＝フォンリー」が、福建語で”繁栄”を意味する「旺来＝オンライ」に近いことから、縁起物とされているのだそうです。
そしてこの時期、パイナップルのペーストを練りこんだ焼き菓子が、一斉に出まわります。

それにしても驚いたのが、スウェーデンのホームウェアショップ、IKEAにまでチャイニーズニューイヤーのグッズコーナーが出現していたこと。赤い提灯でアピールされた特設コーナーには、縁起もの植物や花が並べられていました。

今週末は、お正月前最後の週末。どこもすごい人出になりそうです。

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