スパ天国のシンガポールですが、「フィッシュスパ」、つまり「魚スパ」なるスパショップがあちこちにあります。そこでは、ドクターフィッシュと呼ばれる魚が、足の角質を食べてくれるというのです。

ウィキペディアによれば、ドクターフィッシュは、コイ科の魚ガラ・ルファのこと。人間の古くなった角質を食べる習性があり、それによってアトピー性皮膚炎・乾癬など皮膚病の治療効果があるとされるため、「ドクターフィッシュ」の通称で知られるのだそうです。

興味はあったものの、極度のくすぐったがりである私は、なかなか一歩が踏み出せずにいました。そんな中、先日ショッピングモールでこのフィッシュスパショップを見かけ、息子がどうしてもやりたい、と言い張りました。それでは、と、息子の好奇心に便乗して、いよいよ挑戦してみることにしました。

ドクターフィッシュが泳ぐ水槽に、恐る恐る足を入れてみると、途端にあちこちから小魚たちが群がってきます。あまりのくすぐったさに、即座に足を取り出してしまいましたが、次第に慣れ、まるで足がそよ風に吹かれているような心地よささえ感じられるようになりました。

しかし息子が「僕の方にあんまり魚が来ない」というのです。確かに、私の方には群がっているのに、息子の方はいまひとつ。試しに足を取り出してみると、その途端、息子の足に魚たちが突進していきました。
なるほど、より角質の多い、使い古された私の足の方が人気だったようです。

値段は、15分で30ドル弱（約2000円）。なかなかいい値段ですが、ドクターの維持費を考えれば、これくらいかかってしまうのかもしれません。

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