橋が「わたし船」に早変わり?
2012.01.20 up
アムステルダムには湾があって、船で通勤する人も多いです
河川の多いオランダには、ポント(pont)と呼ばれるフェリーに早変わりする橋があります。
道路の一部が、水辺につきだしたようになっているので、自動車や自転車からいったん降りることなく そのまま スルスルと乗船できます。で、時間がくると(家の近所では、ある程度満杯になると)道路がグィーンとあがって、岸辺を離れて 向こう岸まで連れていってくれます。
道路を切り取ったような形の船でしょ?
人と自転車は 70セント 約100円
田舎といえど定員は限られているので、通勤時間帯はピストン運転ながらも、ちよっとした渋滞になります。
少しでも早く乗船しようと、並んでいる車の間を、文字通りすりぬけていくのは自転車通勤・通学者たちの集団です。片道20キロを自転車で通勤する強者たちがたくさんいるオランダです。川をわたってからも、まだまだ距離をこがなきゃならないので、ちょっとでも渋滞に巻き込まれたくない気持ちはよくわかります。
ちょこっと渋滞です
田舎ではサイクリング途中に利用する人も多く、私もライン川をわたるときに自転車と一緒に乗ってみました。すると乗船料を集めに来た乗務員さんが、紙の切符をパチンと切って渡してくれて、なんだか子供の時に乗った市電やバスを思いだしました。こうしたアナログ風景、日本ではもうあまりお目にかかりませんね。
船の上、自転車に囲まれ、骨の髄までオランダ人になったような気がします。
一方、都会のアムステルダムのポントは、船も大型で、わかりやすく”フェリー”と呼ばれています。
アムステルダム中央駅の裏手にアイ(IJ湾)を横断するポント(フェリー)がでているので、チャンスがあれば乗ってみてください。こちらは人と自転車は無料で乗船できます。距離も長く、建築ウオッチャーの間ではつとに有名なアムステルダムの再開発地域を水上から眺めてみるのは、ちょっとした観光バスよりマニアックで楽しい経験になること受けあいます。
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