報奨制度で、ラッシュ規制となるか?)
2012.02.08 up
ラッシュ時の地下鉄のホーム。数台電車を見送る人々がベンチに座っている。
シンガポール国立大学(NUS)とアメリカのスタンフォード大学が共同で、地下鉄の通勤ラッシュを緩和する試験的政策を打ち立てました。
NUSのプレスリリースによれば、両大学がシンガポールの陸運庁(LTA)の協力で立ち上げたリサーチプロジェクトINSINC(Incentives for Singapore\\\'s Commuters=シンガポール通勤者のための報奨制度)のウェブサイト上で、ピーク時間帯の通勤者を2万人募集し、試験的に調査が行われます。
ピーク時の7時30分から8時30分の間、通勤者は通勤距離1kmあたり1ポイントを獲得、ピーク前後1時間(6時30分から7時30分、8時30分から9時30分)の利用者は1kmあたり3ポイント獲得できます。つまり、ピーク時を外せば、より多いポイントが得られます。ポイントは、現金に換算され、トップアップ式の乗車カードEZリンクカードにチャージされるシステムだそうです。
INSINCの募集サイト
本政策は、インドのバンガロールで、同じくスタンフォード大学のリサーチャーたちが、4万人を対象に行った報奨式ラッシュ緩和政策が成功したことを受けたもの。6か月の試験期間を経て、オフピーク利用者が20%増加したそうです。
では早速INSINCのサイトで登録を試みたところ、このようなメッセージが表示されました。
「ご興味をお持ちくださりありがとうございます。本プログラムに参加頂くのにふさわしいかどうかを判断させて頂くため、登録のEZリンクカードの履歴を読み取らせて頂くのに1週間ほど要します。より広範囲の通勤者たちを代表する参加者を募っているため、ピーク時の随時利用者を優先的に選ばせて頂きます」
登録時に入力したEZリンクカードの番号から、交通機関の利用履歴が閲覧し、ケーススタディの対象としてふさわしいかを判断されるようです。通勤もしておらず、車移動のためめったに公共の交通機関を利用しない私は、間違いなくはじかれることになると思います。我が家の旦那さんに登録してもらって、是非その結果を追いたいと思います。
どこかの国にも、似たような風景が・・・
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