スコットランド西部に住む9歳の少女、Martha Payne（マーサ・ペイン）ちゃんの書くブログがイギリスで話題をよんでいます。
マーサちゃんの両親には、スペインでジャーナリストをしている友人がいるそうで、マーサちゃんもその人に憧れてジャーナリスト志望なのだとか。
そんな彼女がお父さんの協力の下、今年4月30日にブログを始めました。

彼女が選んだブログのテーマは給食。
学校の先生に許可を得て、日々の学校給食を撮影し、栄養などの観点から10点満点で採点もしています。

そんな彼女の記念すべき初投稿の写真はこちら。

ピザ１かけら、コロッケひとつ、コーン数粒、カップケーキひとつ。
以上。

これだけです。
彼女のブログのタイトルが「Never Seconds」（おかわり無し）というのも頷けますね。
ちなみに、給食費は一律1日2ポンド（2012年5月現在1ポンド=約124円）だそうです。

こんなひもじそうな給食に10点満点中6点もあげているマーサちゃんは健気だなと思います。

彼女の両親は、この貧しい給食の内容に非常にショックを受けたそうです。
そして両親のみならず、このブログを読んだ見ず知らずの人々も一様にショックを受けたようで、またたく間にマーサちゃんのブログは有名になりました。
この最初の写真を掲載したのが5月8日で、2日後の10日は1日で10万アクセスもあったのだとか。

学校給食の改善運動にも取り組んでいる、イケメン人気シェフのジェイミー・オリバーもこのブログを見たそうで、「非常にショックを受けた」とマーサちゃんのお父さんにTwitterでコメントを寄せたそうです。

初投稿から1週間も経たない5月14日にはBBCラジオにマーサちゃん自身が出演したり、まさに世論を巻き込んで行きます。

5月15日には地元の行政の担当者が、新聞記者と一緒に彼女の学校の給食を視察に入り、そのせいか急に給食は改善されていったそうです。

まあ、改善されたと言ってもこれくらいではありますが。
でも「こんなの初めて！」とコメントするマーサちゃんはやっぱり健気だと思います。

物価の高いイギリス、2ポンドでは限界があるのは分かりますが、育ち盛りの子供たちのためにもなるべく栄養があって美味しい給食を目指してほしいものです。

そしてマーサちゃんには、学校へのプレッシャーも兼ねてこのブログを続けていって欲しいと思います。

【参考ページ】
▼Never Seconds
http://neverseconds.blogspot.com.es/

▼Daily Record
http://www.dailyrecord.co.uk/news/editors-choice/2012/05/11/jamie-oliver-backs-scots-schoolgirl-martha-payne-9-in-her-blog-crusade-over-dismal-school-dinners-86908-23855257/

▼Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2142121/School-meal-shockers-Croquettes-ice-lolly-cucumber--lunch-pupils-captured-girl-9.html

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