妊娠8カ月、注目を集めたマレーシア人アスリート
2012.08.07 up
ロンドンオリンピックがスタートしてから、にわかにメディア登場回数が急増したマレーシア人選手がいます。女子エアライフルのヌル・スリヤニ・モハマド・タイブ選手です。なぜ話題に上るようになったのかというと、実は彼女、妊娠8か月だったからなのです。
7月29日付けコスモ紙
マレーシアではさほど話題に上っていなかった彼女が、オリンピック入りして急にメディアに取り上げられるようになったのは、妊娠後期でオリンピックに出場している彼女に驚いた外国のメディアがこぞって彼女のことを報道し始めたからです。故に、当地での報道内容も、“スリヤニ、海外メディアの注目の的”といったような内容のもの。
さて、なぜもともと本国では話題に上らなかったのか。それはおそらく、当地の女性たちが出産直前まで外で働くのがごくごく普通のことだからでしょう。昨年になってようやく政府機関が90日間に延長し始めたものの、基本的にはマレーシアでの出産休暇は60日間のみ。産後にゆっくりしたいため、お産の直前まで休暇に入らないでいる人が圧倒的に多いのです。
因みに彼女、残念ながらファイナル進出は果たせませんでしたが、それを報道する当地の新聞は、「外国メディアのインタビューが忙しすぎて、練習不足だったのでは?」という記事を各紙発表していました。
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