ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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サンパウロ市の地下鉄構内。市民は重ね着で冬場をしのぐ

サンパウロ市の地下鉄構内。市民は重ね着で冬場をしのぐ

 筆者の少年時代の夏休みには、帽子もかぶらずセミ捕りや魚すくい、川泳ぎに夢中だった。熱中症は「日射病」と言っていた。しかし、どんな直射日光にも倒れなかった思い出がある。60年後の今、日本の夏の最高気温が40℃を超えた。聞いただけで汗が出そうだ。
 逆に、7月半ばから冷え込みが厳しいサンパウロ市。連日、昼間は15~20℃だが、朝夕は12~13℃へ下がる。雨が降ったり風が吹いたりすれば終日冷え込み、より身にこたえる。市民は冬場を重ね着でしのぐ。この気候は8月末近くまで続こう。


 7月22日の「ブラジル日本移民110周年式典」に参加のため、日本から来た日本人は約600人。訪問客は南国の日差しが強いブラジルを想像していたようだが、底冷えのするサンパウロ市の気温に驚いた様子だった。式典出席の某県副知事は「暑いと思ってコートを持ってこなかった。背広だけでは寒いです」と、両手をさする。


 秋篠宮眞子さまは7月18日、ブラジル第一歩のリオ市ご到着後、同市やサンパウロ市以外の日本人移住過疎地も回られ、日本移民とその子孫を励まされた。引き続きサンパウロ州内の町やアマゾン地域など8か所をご訪問。寒暖の差が激しい毎日の移動は、大変だったに違いない。


 ブラジルと日本は地球の反対側に位置する。さらに、両国は北半球と南半球に位置するところから季節もまったく逆だ。春夏秋冬、時間(12時間の時差)が丸反対。家を建てるときは、当然太陽に向かって日本は南向き、ブラジルは北向きとなる。


 8月に入っても、サンパウロ市の地下鉄の中では乗客がくしゃみをしたり、せきをしたりしている。ほとんどがセーターかコート着用だ。しかし、若者の中には半袖シャツにショーツ姿も見かける。一日の気温差が激しい、高原気候のサンパウロ市ならではの話だ。


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タグ:サンパウロ

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