ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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被害の状況を話すクリスチーナさん

被害の状況を話すクリスチーナさん

 東日本大震災から8年がたった。地震、津波、台風に豪雨と自然災害多発の日本では、常に災害に対する準備が整っている。とはいえ、完全に防げるものではない。私が長年住む地球の反対側ブラジルはどうか。お世辞にも防災体制ができているとは言い難い。


 サンパウロ市に定住して37年がたつ。その間、わが家の周りが自然大災害に見舞われたことはほとんどない。30年ほど前にパチンコ玉大の雹(ひょう)交じりの雨がたたきつけ、道路は解けない雹だらけになり、車が通れなかった。もう1件は今年3月初めに台風並みの突風が吹き、自宅前の公園の大木2本が倒れた。しかし、いずれも我が家に被害はなかった。
 その後の次週には暴風雨で公園の自宅反対側にある住居に巨木が倒れて2階部分の一部が破損した。市内のあちこちで被害が発生したからか、市の消防が来たのは3日後。倒木は直径約60センチの幹を電気のこぎりで10個に切断、そのまま公園の歩道に放置して去った。


 損害を受けた住人のクリスチーナさん(62)が語る。「道路の電線が切れて3日間停電、たいしたことがなく幸いでした」。移転したくはないか?の問いに、「いいえ、治安が良いここが一番。そんな考えは全くない」と言い切った。


 同月10日夜にはサンパウロ市一帯に、また歴史的な大雨が降った。同市は急坂が多いため、低所得者が多く住む低地は水浸し。その影響で幹線道路も大混雑した。翌11日朝、テレビ各局は浸水家屋を中継ニュースで報道、航空利用客で間に会わなかった人が続出した。


 ブラジルは自然災害が少なく、防災態勢が整っていない。日本の国際協力機構(JICA)が日本のシステムをブラジルへ導入し、災害に備えての準備や危険個所の選定などの徹底を指導したが、国民の認識度は低い。年中温暖で災害が少ない国ゆえだろうか。


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タグ:サンパウロ

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