ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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人通りが出てきたサンパウロ市内だが(パウリスタ大通で)

人通りが出てきたサンパウロ市内だが(パウリスタ大通で)

 9月末現在、ブラジルの新型コロナ感染者数は約400万人、死者は14万人を超えた。日本から見れば驚愕(きょうがく)的な数値。今も各州都を中心に増加中だ。北部アマゾナス州では第2波が襲っている。大規模森林火災も発生し、国民の疲労と不満は続く。


 サンパウロ州政府は、店の開閉時間や入店時のアルコール消毒などの条件付きで、商店、レストラン、バーなどの営業を許可。町はややにぎわいを取り戻した。もちろん、従業員には全員マスク使用が義務付けられている。それはそれで結構なことだ。しかし、通行人の中にマスク不着用も多々見受ける。特に若者に多い。これでは感染拡大は当然だ。


 南半球のブラジルは春から夏への季節だが、9月中旬と下旬に35℃を超える猛暑日が続き、サンパウロやリオの市民が海岸へ繰り出した。テレビのニュースで見る限り、リオやサントスの有名な海浜は水着姿の市民でごった返した。出掛けた市民の大半がマスクをせず、水着姿で数人が近距離で大げさに手振り身振りで談笑している。違反者には罰金が科せられる。警察官が巡回し、補導しても聞く耳を持たない。準備万端で用心深い日本人・日系人には、理解できない光景だ。


コロナ禍で元気がない女性スタッフ(コーヒーショップで)

コロナ禍で元気がない女性スタッフ(コーヒーショップで)

 パスポート更新のため先日、サンパウロ日本総領事館へ行った。ビル1階のコーヒーショップやレストラン、靴店が並ぶ商店街は開いていた。だが、いつもは客に愛嬌(あいきょう)たっぷりの女性店員の表情が硬く、笑顔が消えている。声を掛けても、心なしか返事に力がない。新型コロナ禍は若者の精神面へも大きな影響を与えたようだ。


 これに追い打ちをかけたのが森林火災。無降雨の日が3カ月ほど続き、ブラジル内陸部の自然林一帯が落雷や自然発火で燃え続けている。すでに東京都の15倍の面積の森林が消滅したという。ブラジルは今、未曾有の伝染病と自然災害の真っただ中にある。


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