ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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 テレビ報道によると、ブラジル国内で新型変異コロナ感染者数が再拡大している。年明けから1か月間で全国の総計は60万人を突破、一昨年2月の初発症時から現在までの感染者が累計2千2百万人を超えた。国民の10人に一人が罹患したことになる。

 死者数も急増し、1月31日だけで123人、累計では約62万人で止まる気配がない。特に、高齢者や罹病者は屋外へ出られない日々が続く。


 平日の午後、マスクに手袋、眼鏡を掛け、帽子をかぶりの“完全武装”でサンパウロ市内の繁華街へ行った。パウリスタ大通りで信号待ちをしていたサンドラ・アルメイダさん(22歳、学生)は、「家の中に長くいると気が滅入る。しかし、たまには出かけます。友達がノーマスクだと怖い」と話す。その後、日本食品販売店が多い東洋街へも行ったが、車の中から見る限り人通りが少なく閑散としていた。

 日本と反対にブラジルは7~9月が冬季になるが、国民の間にマスクをはめるという習慣がなかった。海大好き人間が多く、夏場の1~3月の週末に都会から海岸へ出かける。ニュースで知る限り、砂浜でスポーツに興じる人や日光浴を楽しむ人にマスク着用者は少ない。昨年10月ごろから終息に向かっていたが、これでは再拡散必至だ。
 


 筆者も外出控えめの悶々とした生活の毎日。日本の親類や知人・友人に会いたいが叶わない。入国すれば、外国からの旅行者は指定されたホテルで10日間隔離させられる。また、日伯両国間の航空便往復では待ち時間も入れて丸3日掛かる。日本までの全旅程の約半月間は自由に動き回れないのがつらい。

 日本国内でも感染者数が急増していて油断できない。しかし、ブラジルに比べればまだ少ないほうだ。人口が日本の約2倍、国土面積23倍のブラジルと比較すること自体意味がないか。




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