郎木寺の天葬台、チベット族の生死観に触れる
2010.10.30 up
このお寺の横を抜けて、裏の丘をずっと登ったところが目指す天葬台
楽しい楽しい甘粛省へまた行ってきました。蘭州ー夏河をさらに南へ下りると四川省との境にある郎木寺へ着きます。ここはもともと欧米人バックパッカーが多く集まった場所で、そのころは秘境とも言われていたそうです。ここ数年で中国人観光客も増えましたが、未だに舗装されていない道が一本通っただけの小さな街でした。海抜は3000メートルを超えます。
ここには中国のチベット文化圏では唯一、一般客に開放されている(他でも見れないこともないですが、公にそう言われているのはここだけ)「天葬台」があります。「天葬」はチベット地域で行われる葬儀の一つで、死者の肉体を鷹などに食べさせることで天へ送るという意味を持っています。日本では「鳥葬」と言われることも多いかと思います。
天葬に立ち会えるかどうかは運(?)次第です。遺族が反対すれば何百メートルも離れた丘の下までしか近づけません。
丘の頂上近くに少し突き出たところが天葬台でしたが、大きな台があるわけでもなく、一見ただの草地でした。天葬が行われていなければ気がつかない人も多いでしょう。天葬に欠かせない丸く窪んだ石、斧や包丁、鳥の羽、骨のかけらが散らばっていました。もう秋なのにその石のまわりだけ草が青々としていて、何ともいえない雰囲気の不思議な空間が広がっていました。
写真ブログつくりました!
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この丘の頂上一歩手前が天葬台。奥まっているので気付かない
郎木寺のメインストリート。馬がよく通る。おばあちゃんでも馬に乗る
男はバイクに乗るのがカッコいい。チベット族男性にとっては必需品
この家族の家に泊まらせてもらった。ヤクの糞を乾燥させ焚付けにしたストーブがあったかかった
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1 - Comments
しんしんより:
2010 年 10 月 30 日 17:03:10
「天葬」聞いたことはありましたが・・
自分の肉体で・・・はちょっと遠慮したい・・です
おもしろいです。
もっと他にも国の情報教えてください。
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