竜の背のような棚田 桂林
2012.08.01 up
紅瑤族が住む棚田に囲まれた村
桂林に行ってきました。
一般的には、桂林の風景といえば山水画だよな、と思いますよね。私もずっとそう思っていたので、棚田が、しかもこんなに美しい棚田があるなんて想像もしていませんでした。
桂林駅からバスで1時間半ほどの場所に「竜脊棚田」というのがあります。「まるで竜の背のようにうねうね広がる棚田」というのが由来でしょうか。元の時代からもう650年以上の歴史があるそうです。
この辺りには3つの村があって、特に平安村から大寨村へ続く道がハイキングには最適といわれています。ただ、これが結構な距離で7~8時間の道のりです。それに棚田というだけあって、結構アップダウンがあるなという心構えが必要なので、私は「棚田はもうその辺に見えるから、疲れるなら別に歩かなくても良いや」と思いました。
…まぁ結局、そんなわけにもいかず。平安村に一泊し、二日目に大寨村を目指すことになりました。
壮族が住む平安村は、村自体がすでに棚田のようでした。つまり、段々。宿を探そう、ご飯を食べようと思ったら、石畳の階段を上り続けるしかなく、さて帰ろうと思えば今度は下り続けるしかありません。これだけでもう相当に疲労困憊。明日のことを思うとますます憂鬱。ご飯はなかなか美味しくて、竹が良く育つらしく、竹で炊いたご飯や竹の子の炒め物など名物をいただきました。
次の日は朝7時半に宿を出ました。まずは村を抜けるために、急な階段を上り続けて、もう、きつい。その後もしばらくはひたすら上り。棚田はとっても綺麗ですが、疲れます。
お昼ごはんは、平安村と大寨村の中間あたりにある小さな村で食べました。ここに来るまで何回もすれ違っていた少数民族の女性たちは、ここに住む紅瑤族でした。彼女たちは毎日、平安村や大寨村との間と往復しているというので驚きます。生計を立てるために、商売をしたり道案内をしたりするのです。長い髪をおでこの上に束ね、綺麗な刺繍をした民族衣装を身に着け、背中に籠をしょっているあまり背の高くない人たちです。
その村を抜ければ、急な上りはあと一つ、それからは棚田に沿ったなだらかな道になります。やっと景色を楽しみながら気持ちよく歩けました。大寨村に着いたのは3時近く。疲れたけれど、市内からこんなに近くに別世界が広がっているなんて。得した気持ちになりました。桂林に来たら必見でしょう。来ないなんてもったいないと思いました。
棚田のなかを延々と歩き続けます
紅瑤族の女性たちはこんな感じ。一本道なので何度もすれ違う
髪をほどくとこんなに長い。重さは感じないらしい
こんなポップな色で漫画みたいな虫、初めて見ました
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タグ:中国,桂林,竜脊,棚田
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