オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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在リビアの日本人の間では既に当たり前すぎるトピックなので、今まで触れてきませんでしたが…。

実は、旅行・移住を問わず、リビアに入国が必要な外国人は、パスポートの記載事項をアラビア語で併記しなくてはいけないんです。

わかりますか?

パスポートの1ページ目にアルファベットで記載されている項目(氏名、パスポート番号など)を、別ページに改めてアラビア語で記載しなくてはいけないということです。

▼参照ページ:外務省ホームページ
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/toko/passport/libya.html

ただ、ここで重要なのは、“外務省はアラビア語で書かれた内容に承認印を押してくれるけど、翻訳はしてくれない”ということです。

つまり、

1)自分でアラビア語に翻訳し

2)自分でアラビア語を記入しなくてはいけないんですよ!

旅行会社手配のツアーなら、代理店がこの手続きもしてくれるみたいですが、我が家みたいな赴任家族は、自分達で上記 1) 2)を行わなければいけないんです。

日本の大手企業なら総務部とかが代行してくれるのかもしれませんが、うちの夫の企業は日本に事務オフィスがない完全外資企業なので、何から何まで自分達で手配することになりました。

はじめに自分達でアラビア語(っぽく?)に訳したものを、夫の元同僚であるアルジェリア人にFAXし、

「これで間違ってない?」

と監修してもらいました(笑)

お陰さまで、無事にリビアの入国管理局を通過することができました。
それ以来3年以上、そのまま使っています。

実はこの“アラビア語併記”は、とても新しい規則なんです。
2007年11月に突然リビアから通達され、準備期間もそこそこに始まった制度です。

だから外国では情報が錯綜し、アラビア語併記が間に合わなかった外国人が沢山乗った航空便がそのまま出発地にトンボ帰りで戻されたという逸話もあります。

何故こんな面倒な制度が始まったのか正確なところは知りませんが、噂では「リビアの空港職員がアルファベットを読めないからだ」と言われています。
まさか!と思いつつも、リビアでの様々な経験から「それもありかな…」と思ってしまう私なのでした。

ちなみに、諸事情によりそのアラビア語併記ページはお見せできないので、代わりにリビアのビザをお見せします。


まだレジデンス・ビザの前の一時滞在用のもの

まだレジデンス・ビザの前の一時滞在用のもの

これまた、総アラビア語表記です。
この一貫して外国人に媚びない姿勢にしびれます。

何はともあれ皆さま、リビアに渡航される前は、くれぐれもアラビア語併記をお忘れなく!
(行かないでしょうけどね…)





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