フランス

フランス:ボルドー

佐々木ののか(ささきののか)

職業…大学生
居住都市…ボルドー(フランス)

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3月11日。
原発大国のフランスでは反原発を願って「人の鎖」が作られました。
リヨン―アヴィニョン間では220Kmにも渡って、人が立ち並び、手を繋いだようですが、ボルドーではそこまで及ばずとも、1Kmに渡って「人の鎖」が作られました。

中には日本の国旗のハチマキをしている人も多く「日本のために、世界のために」と叫んでいました。

今回のデモの主催団体の構成は、環境保護団体だけではなく、無政府主義の団体や反資本主義団体も含まれており、共通する理念に向かって一丸となっているという印象を受けました。


その中の参加者の一人に話を聞く事ができました。

「あなたはFukushimaの前から原発反対派なんですか?」と聞くと、
「私はチェルノブイリから断固反対よ!」と言っており、
逆に「日本人の立場はどうなの?」と聞かれ、少々言葉に詰まりました。
私自身、圧倒的な知識不足から、明白な答えが出ていなかったからです。

「原発は危険だから当然やめるべきだと思うが、代替エネルギーの問題も懸念されている」といった主旨の話をすると、
「とんでもない!日本は今までに二度被爆している国なんだから、イタリアやドイツよりも真っ先にやめるべきなの!」と言われました。

ボルドーにも中心街から30Km離れたところに原発があるようで、その事についても「何とかして止めたい」と言っていました。


私自身、圧倒的な勉強不足からまだ結論は出ていません。
ただ、「日本のために」と言いながら、遠く離れたフランスの人々が手を結ぶ姿にいろいろな事を考えさせられました。

渡仏前は留学の手続き等でバタバタとしてしまって、何一つ震災の件で知識を蓄えたり、行動を起こしたりという事はできませんでした。

帰国後は震災ボランティア等、微力ながら私のできる範囲で何かしら貢献し、後に自分の意見を持てるようにしたいです。

原発には賛否両論あり、その上で、私はどちらの側を応援するだとかそういった主旨で書いている訳ではないという事を分かっていただけたらと思います。


原発反対の旗を掲げる人々

原発反対の旗を掲げる人々



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