手紙はまだ現役?―フランスの郵便事情―
2012.04.17 up
今日はフランスの郵便事情についてご紹介します。
最近、日本では特に若い人の間で、新年の挨拶ですらメールやTwitter等SNSでの挨拶程度で済ませてしまうという人が増えてきていますが、フランスではどうなのでしょう?
フランス人の友人3人に「どんな時に手紙を出すの?」と聞くと、やはりクリスマスと誕生日という本当に決まった挨拶状の時以外では出さないという答えが返ってきました。
「遠くに住んでいるおばあちゃんに近況報告する時には手紙を出すよ」と言った人もいたのですが、他の数人に「え、出すの?」とびっくりしたように問われると。しばらく考えて「やっぱり出さないかも」と肩をすくめていました。
日本でもフランスでもコミュニケーションの電子化は変わらないようです。
かく言う私も手紙離れが進んでいたのですが、こちらに来てからというもの、日本に向けて手紙をよく書くようになりました。
小さい頃から文字を手紙を書く事は好きでしたし、近くに住む友人にでも誕生日の時には手紙を書いて手渡すといった事はしていたのですが、あえて郵送するという事はなかったんですね。
でも、距離があるからこそ書ける内容だったり、すぐ届いてしまうメールには書けないけれども伝えたい事などが増えて、手紙の必要性を強く感じています。
私はこちらに来てから、計100通以上の手紙を書き、日本に送っています。フランスから日本まで手紙を送ろうとすると1通につき、8.9ユーロ(およそ100円)かかるので、なかなか高級なコミュニケーションですが、海を越えて、時間をかけて届く手紙は送る側も受け取る側も、少し特別な気持ちになれる気がします。
手紙はクリスマス等の繁忙期を除けば、一週間あれば届くようです。
日本から送られてきた手紙の返事
余談になりますが、小包を送ろうとすると、けっこうな頻度で(4回に1度くらい)日本に届かない事がありました。
探査用のバーコード等が無いものだったので、結局行方知れずのまま、今に至っています。
ですので、小包等を送る際は少し値が張っても、書留にして送る事をオススメします。
新聞など紙媒体のメディアが急速に廃れてきていると言われていますが、イギリスの新聞がそうである様に、手紙も「高級な」コミュニケーションツールの1つとしてまだまだ現役でいてくれそうですね。
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