クレープにもお国柄?仏のガレット、ポーランドのナレシニキ
2012.05.02 up
今日はクレープについてお話します。
名前や少々その形式は違えど、各国それぞれクレープの様な料理はあるんですね。
少し比較してみたいと思います。
日本のクレープはパリパリとして乾いており、(私の勝手な印象ですが)デザートの様な甘いクレープが主流な様に思われます。また、ファストフード街や露店など、気軽に楽しめる様なイメージもありますね。
フランスにももちろんクレープの露店もあるのですが、大抵はナイフとフォークで食べる「クレープレストラン」をよく見かけます。また、食感にも違いがあります。フランスのクレープはかなりもっちりとした弾力があり、メニューもデザート系クレープよりも「食事系クレープ」の方が多く、軽食というよりはしっかりとお腹に溜まる様な印象を受けます。この様な特徴はブルターニュ地方の名物である、そば粉クレープ「ガレット」の影響が大きいのではないかと思います。
フランスのクレープ(写真はシュガーバター)
また、先日ポーランドに行った際にナレシニキと言う料理を食べました。甘い具の入ったナレシニキもある事にはあるのですが、こちらもやはり「食事」として扱われていて、形状はクレープというよりも春巻きに近いです。フランスの様に「クレープレストラン」という形式はとらず、カフェメニューの一つ、といった様に気軽に楽しめる伝統的なポーランド料理です。
カフェでのオシャレナレシニキ
また、余談ですがポーランド料理には餃子にそっくりな料理「ピエロギ」があります。中身の具はほうれん草やチーズ、キャベツなどで「洋風餃子」と言ったところでしょうか。
ポーランド風餃子「ピエロギ」
クレープの発祥の地はどこなのかというのはわからないのですが、海を渡って伝わったレシピがその国の人々の好みに合うように改良されて、多様性を保持しているというのが面白いですね。グローバル化によって画一化が進むと言われていますが、それを嘆くのではなく、同じ様なものでも微妙な違いが表れている事に目を向け、今後はこういった僅かな違いを大切にしていきたいなと思いました。
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