「オタク」は褒め言葉?フランスのアニメ事情
2012.05.20 up
フランスのマンガカフェ
今日はフランスのマンガ事情についてご紹介します。
フランスの日本ブームはマンガやアニメが大部分を占めると言ってもいい程で、本屋さんのマンガコーナーのほとんどを日本のマンガが占拠しています。
その漫画の普及度を示している一つの例が上の写真の「マンガカフェ」です。
このマンガカフェはセイントカスリーン通りと交わる、メルシー通りにあります。
中ではマンガを借りるというよりも売り物を読めるといった感じで、じっくりと吟味した上で買う事ができるとおおウケです。
食べ物のメニューも普通のカフェ同じくらい充実していて、クロックムッシュー等、軽食も取れます。
大判サイズのマンガ
ただ、このブームに関して日本とフランスで言う感覚の違いがいくつかあります。
日本でマンガというと、単行本サイズの小さなものをイメージしますが、写真にあるように、こういった大きなものもマンガに含まれるようです。
また、日本で「オタク」と言うと、少々ネガティブなイメージがあるように思うのですが、フランスではそんな事はないようです。
むしろ、「マンガについてよく知っていて、博識」だと言う褒め言葉のニュアンスすら含まれるという事で、日本で「オタク」と言われている博識な方々は、そんなところでくすぶっていないで、フランスでその才能を発揮し、ぜひとも人気者になってほしいと思います。
また、これは友人から聞いた話ですが、ヨーロッパの人たちに人気なのは日本のマンガを翻訳したものはもちろんですが、それ以上に「日本の漫画のかき方」という本が非常に売れているようです。
見ているうちに書きたくなってしまうんでしょうね。いつか日本の漫画の画法を使って描いたヨーロッパのマンガが日本に逆輸入されてブームを起こすなんて事もあるかもしれませんね。
フランスの「オタク」な友人に囲まれて過ごしているうちに私も段々とアニメやマンガに目覚めてきました。
いつかフランスに戻った時に尊敬されるよう、日夜マンガやアニメに夢中になろうと思います。
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