選挙で賑わうストリートアート
2012.05.07 up
雨の多いボルドーも晴れて過ごしやすい日が続き、すっかり5月らしい今日この頃です。
みなさんご存知の通り、5月6日はフランスの選挙がありました。
それに伴い、フランスでは数箇月前から両氏を推す組織の活動が活発になってきていました。
私のところにも2月中旬頃、「社会活動家」を名乗る女性2人がやってきて、5分程、「サルコジ政権に変わってからの失業率の増加がどれほど深刻か」というような事を話して帰るなど、フランス全体の政治への関心の高さが伺えました。
選挙が近づいてきて、こちらが選挙の話題を振ると、みんな口裏を合わせたように表情を陰らせます。
オランド氏が優勢だと多くのメディアが伝えていますが、それでも「最後までわからないから」だそうです。
そして、街にも選挙に関するポスターやステッカー等が続々と貼られ、一気に選挙ムードが高まっています。
例えば、サルコジ氏の似顔絵のステッカーはよく見受けられました。他にも、両氏の支持団体のポスターや、ガムテープに思いの丈を書いて、ひたすら貼っていくというかなりアナログな方法で頑張っているものもありました。
面白いなと思ったものはすぐに写真に撮っておかないと次の日あたりには誰かが剥がしてしまっているので、みなさんにお見せできないのが残念です。
これらはもはや選挙によって生み出される、世相を顕著に反映したストリートアートですね。
いずれにしても、選挙への関心が高い証拠だと思います。
ちなみに、現大統領がサルコジ氏である事もあってか、サルコジ氏支持派のポスターもサルコジ氏批判派(オランド氏支持派)のポスターも非公式のものは全てサルコジ氏に関連するものでオランド氏の名前が出てこないというのが面白いなと思いました。
サルコジ氏支持派のポスター(オレンジ色)と批判派のポスター(白色)
そして、私が一番面白いなと思ったのはこのポスターです。
お菓子の広告
「私に投票してください!私は喜びの代表格です!」と書かれています。
お菓子の広告だったんですね。
右派でも左派でも無く、まさに中道を行くこのチョコレート。
選挙にあやかって漁夫の利を得ようというところでしょうか。おもしろいですね。
殺伐した空気が漂う中で、思わず笑みがこぼれてしまうようなポスターでした。
この記事が反映される頃には投票結果が出ているかと思います。
フランスの未來を決める大切な選挙。
どちらが勝っても、フランス国民が幸せに暮らせる事を祈るばかりです。
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