【ベルギー】アントワープ市の都市名の由来は「手を投げる」?
2016.11.03 up
先日、オランダの隣国ベルギー北部の街「アントワープ」(Antwerpen)に遊びに行ってきました。
これは、アントワープ中央駅の様子。「鉄道の大聖堂」という異名を持つのも納得の美しさ。ベルギーの重要文化財にも指定されているそうです。荘厳で、眺めているだけでも飽きない芸術のような駅でした。
そして、アニメ「フランダースの犬」で有名なアントワープ聖母大聖堂(Onze-Lieve-Vrouwekathedraal)。画家ルーベンスの傑作「聖母被昇天」「キリストの昇架」「キリスト降架」が掲げられていることで知られていて、「フランダースの犬」主人公のネロは、このルーベンスの絵画の前でパトラッシュと共に天に召されました。
そして、このアニメの人気のおかげで訪れる日本人観光客が増え、TOYOTAの寄贈で日本語の書かれた「フランダースの犬」石碑が設置されています。
この石碑に関するあれこれは、別のリポーターの方が書いてくれているので、そちらもご参照ください。
参照記事:「フランダースの犬を有名にした日本人」
http://ima-earth.com/contents/entry.php?id=2011121242446
筆者がこの旅で一番「へえー」と感じたのは、このアントワープの都市名の由来です。諸説あるものの、一説では巨人アンティゴーンと英雄ブラボーの伝説からきているのではと言われているのだとか。どんな伝説かというと、市内を流れるスヘルデ川沿岸に住む巨人が、付近を通り過ぎる船に通行料を求め、それに応じない者に対して手を切り落として川へ放り捨てるという悪行をなしていました。そこにやってきたローマの戦士が巨人を倒し、逆に巨人の手首を切り落として川へ投げ捨てたのだとか。その伝説の出来事を表す「handwerpen」(hand 手、werpen 投げる)が変化して「Antwerpen」になったのではないかというのです。
上の画像はアントワープ市庁舎前にある噴水で、この伝説をモチーフにデザインされています。確かによく見ると、上に立つ人物が大きな手首をつかんで投げようとしていますね。
筆者は食べ損ねましたが、同じくこの伝説に基づいた「アントワープの手」(Antwerpse handjes)と呼ばれる手形のクッキーが街の名物になっていて、EUの伝統的特産品保護指定されています。
次回アントワープを訪れる際には、忘れずにお土産にしたいと思います。
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