ドイツ

ドイツ:ベルリン

みなり きこ

学生としてベルリンに留学したのがきっかけで、当初はすぐに帰国するつもりでした。でもこの町の何かにとても惹きつけられてしまい、もっと長く住んでいたいと思うようになりました。数年前には国際結婚をし、現在は二人の子供を育てながら翻訳や通訳の仕事をしてます。母親業と仕事で忙しい中、時間を見つけては美術館やカフェめぐりなどを楽しんでます。

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ジャンダルメンマルクト広場近くにあるラーメン屋

ジャンダルメンマルクト広場近くにあるラーメン屋

海外に住んでいると、時々日本の食べ物が無性に恋しくなります。人によって様々ですが、私の場合はラーメンです。有難いことにベルリンにはラーメン屋さんが何軒かあるので、ちょくちょく通っています。中でもわたしのお気に入りは観光地にある、とあるラーメン屋でした。

ところがある日、お昼を食べに出かけてみたら、中はもぬけの殻。


初めて間近で見た競売。

初めて間近で見た競売。

このラーメン屋は隣にあるお洒落な中華レストランに併設されていたので、そちらにも行ってみると、調理場で何やら人だかりができています。何をやっているのかと思って聞いてみたら、オークションだったのです。
調理場では炊飯器などの調理器具やお皿、レストラン内も照明など店内のあらゆるものに番号札がつけられ、次々に競り落とされていました。


レストラン内で目当ての競りが始まるのを待機する人達

レストラン内で目当ての競りが始まるのを待機する人達

ベルリンではここ数年で家賃が極端に上がっています。ある統計によると、2009年から2014年までの過去5年間で家賃は何と最高で56%も上昇しています。
そのため次々と新しいお店がオープンする一方で、すぐに店を畳むケースもよく見かけます。経営がうまくいかないと家賃を払えなくなるためです。
詳しい経緯はまだわかりませんが、この中華レストランもベルリンの家賃が急騰する中で犠牲となった一例なのでしょう。おいしいラーメンが食べられなくなり、個人的にはとても残念です。




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  • 2 コメント

2 - Comments

道下より:

2015 年 05 月 26 日 10:09:41

私も海外取材の折、最も恋しかったのは麺類でした。でもパスタではない。そばかラーメンでした。いかに普段から好んで食べていたかということですね。ラーメンが食べられなくなったクエッチェさんの気持ちよく分かります。

クエッチュより:

2015 年 06 月 01 日 09:01:59

同感して頂けてうれしいです。私は日本に帰国すると、いつもお気に入りのラーメン屋に直行してます。日本に帰って来たのを実感する瞬間です。

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