負の遺産を残し、再活用するドイツ
2015.09.02 up
住所はInvalidenstraße 130&131。現在は私立幼稚園となっています。
家の近所に息子のお友達が通っている幼稚園があるのですが、この間通った時に建物をよくよくみてみたら「Reichsbahnämter」の文字が目に入りました。
Reichsbahnämterとはドイツ帝国鉄道庁と訳せるでしょうか。(もっと適切な訳があるかもしれませんが)文字を挟むようにして特徴のある二体の彫刻が並んでいます。
気になったので家に帰って調べてみたところ、この建物は1936年のベルリン・オリンピックの直前に拡張工事された市内鉄道に合わせて建てられたとのことで、今では文化財に指定されているそうです。1936年はヒトラー総統によるナチス政権の最中だった時代。彫刻を始め、当時は英雄化をイメージするような芸術作品が多くつくられていました。この彫刻もその一環で製作されたものだそうです。
いわゆる負の遺産をこのような形で残し、後世に伝えていく事は正しい歴史認識のためには必要なことなのかもしれません。
参考リンク:
http://www.stadtentwicklung.berlin.de/cgi-bin/hidaweb/getdoc.pl?DOK_TPL=lda_doc.tpl&KEY=obj%2009080465
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タグ:ドイツ、ベルリン
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